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痔の体験

私が、お尻に吹き出物ができていることに気が付いたのはトイレでした。便をした後にふと肛門の横5cmくらいのところに、なにやらできものが・・・。そのときには、全く気にしていませんでした。

私はもともとできものができやすく、皮膚科で切り取ってもらった経験も何度かあったので、「またできたな」ぐらいにしか考えていませんでした。(そのときは脇の下で脂肪の塊でした。)
 
 しかし、それから何日経ってからでしょか、突然、朝起きるとそのお尻のできものが、パンパン腫れ、なにやら膿らしきものが溜まっていて、ジンジンと激痛がでてきたのでした。しかし、ただのできものだと信じきっている私には、膿を搾りだせば治る。それしか考えられませんでした。体をねじり、鏡をあてながら必死に搾ろうとしました、でも、搾ろうとするときの痛みはそりゃもう半端なものではありませんでした。タオルをかみ締めながら必死に頑張りましたが、なかなか出てきませんでした。それどころか、何かとても深いところまで、その吹き出物が続いているような感じが伝わってきました。
 「なんなの?ニュータイプ?」そんな不信感が、はじめてそのとき芽生えました。

  しかしその日は、どうしても仕事を休むことができない日でしたので、お尻にガーゼを当て仕事に向かいました。その日はとにかく何をするにもお尻は痛みましたが、忙しくなってくると痛みを忘れていました。

で、ふと気がつくと「あれ?痛くない。どうしたんだろう。」今度は、全く痛みのなくなったことが気になりだしました。すぐトイレに行きガーゼをはがしてみると、血と膿のようなものがべったり、まるで何事もなかったかのように、腫れも痛みもなくなりました。

  その後、一週間ぐらいは、痛みも腫れもなく快適な日々でした。ただ、なぜか出来物だけが残っていました。今考えれば、痔ろうなのだから、いくら膿が出きったとはいえ、ろう管が残ってしまうのは当然のことなのですが、そのときは、そんな知識もないので、「根っこが残ってるんだな」と思っていました。そして、二度目の悲劇が襲ってきました。今回も前回同様、ガーゼをあて、痛みに耐えながら時を過ごし破れて膿が出るのを待ちました。今回も膿が出ると痛みはなくなり、出来物だけが残りました。深いところに「まだ根っこが残っているから治らない。」と判断した私は、恥ずかしい部分だけど病院で取ってもらう決心をしました。

  迷わず、これは皮膚科だと思いました。その病院は、地元では有名な皮膚科でいつも大勢の患者さんが待合室に待機しているような病院でした。私も待つのはイヤなので、受付前から病院に並びました。受付開始30分前にもかかわらず私は、5番目でした。診察が開始すると、まもなく、私の名前が呼ばれました。先生は白髪の初老とてもハキハキとした話し口調で「今日は、どうしましたか?」私は恥ずかしくてなかなか「お尻に出来物ができて。」とは言えませんでした。
 
 私   「出来物がでてきて、たまに痛むんです。」
 先生  「フォー。どんな痛み?」
 私   「ジンジンというか、ジリジリといううか。」
 先生  「フーン、いつから?」
 私   「半月ぐらいだったと思います。」
 先生  「そうかね、じゃ見せて。」
 私   「ここでは、ちょっと。」
 先生  「何で?何処にできたの?」
 私   「お尻なんですが・・・」

 こんなやり取りをして、診察してもらいました。カーテンで仕切られたところで、私は立ったままで、先生がしゃがみこんで、お尻を看護婦さんに開いてもらいながら受診しました。先生は摘んだり、押したりしながら「毛穴にごみがつまってるね。」と図に書きながら説明してくれました。病名は忘れてしまいましたが、毛穴が開いて、カスなどがドンドン入ってきて大きくなっていくので、とったほうが良いとのことでした。先生は、形成外科を紹介してくれました。



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