痔ろう根治手術体験
手術前日の出来事
私の診断結果は全治10日。
入院二日目にして手術。
ちょっと早いと心で思いつつも、手術ってこういうものかなと少しビックリ。
勿論、手術の前日は、腸を空っぽにしなければならず、食事はスープだけでした。さらに、「坐薬を夜8時に打て。」と看護婦からの指令。
坐薬を打ったことのない私はドキドキしていました。看護婦からは、「打てなければ連絡を。」と言われたものの、まだ肛門科の雰囲気に慣れていない私は、どうしても看護婦さんに、坐薬投入の要請をだすことはできず、苦労しながらトイレで一人、坐薬と格闘。
はじめ、意外と簡単に入る坐薬に「簡単じゃん。」なんて油断すると、スルスルと肛門から坐薬が逆流。なんと出てきてしまいました。
もう一度押し込む、しかし出てくる。
坐薬も溶けだし、急がなければとあせりも出てきました、「どうする。呼ぶか?」トイレの壁には呼び出しボタン。チラッと見るも、最後に一度チャレンジして、あきらめよう・・・・。
何度かチャレンジしているうちにコツみたいものはわかり始めていました。指まで入れる覚悟で坐薬を投入しました。
今度は、肛門の奥まで押し込み、肛門が力まないよう注意。すると腸の中に入っていく感じがしました。
良かったと思いながら病室へ戻るも直ちにトイレへ、坐薬の即効性とその排便作用は凄いものでした。
痔ろう手術体験
私は、例え痔の手術であっても何と言うか重大な出来事のような感じがしていたのですが、手術が終わると「こんなものなの。」って感じでした。
私が、入院した病院では、5人一組で手術室へ向かい、それぞれ5人がカーテンで仕切られた診察台にうつ伏せの状態で待たされました。
まもなく端から順番になにやら、されている模様。
私は、逆側の端だったので、順番は最後。ドキドキしながら待っていました。
いよいよ私。お尻を出して足を広げて下さいとのことでした。イメージ的にはカエルのようなポーズでした。
さらに何かテープのようなものでお尻の肉を開き固定。肛門が丸出しの状態で待たされていました。
次に麻酔です。また、端の人から順番に注射を打たれました。その病院では、局部麻酔を使用するとのことでした。先生の説明では「歯医者さんで使う麻酔と同じようなものだ。」とのこと。患者への負担が少ないそうです。
10分ぐらいでしょうか、麻酔が効いているかチェック。とんがった器具で肛門をツンツンされました。私は、麻酔の効きが甘く、ツンツンされるとチクチクと傷みがあったため、もう1本余分に麻酔を打つことになりました。
手術は、最初の医師の説明どうり10分ぐらいで終了しました。なんかいじられている感覚はあるのに痛くない、なんとも表現しにくい不思議な感覚でした。ただ、先生が私の痔ろう管を見て「コブラか?」と言ったのを確かに記憶しています。あれは専門用語なのか、それとも見たままだったのかいまだになぞです。
手術後取り除いた痔ろう管を見せてもらいました。わかりにくかったのですが、私の痔ろう管は、二つに分岐し始めていたようです。
その後、歩いて病室へ。こうして手術は、あっさり終わりました。 |
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