便秘と下痢
便秘と下痢なんてタイトルで申し訳ありませんが、痔を語るうえで、どうしても触れておかなければならない重要な要素なのです。
痔と便秘と下痢は、非常に密接した関係にあります。
便秘、下痢により痔を誘発し、そして悪化させ、痔によって便秘、下痢になり、便秘になって下痢になり、下痢になって便秘になる。そんなサイクルに陥ってしまうと痔は悪化していく一方です。
便秘と下痢の予防が、痔の予防の重要なポイントです。
便秘、下痢以外の原因で痔になりうることもあります。しかし、これらを予防することが一番痔の予防には効果的だと思います。
痔と便秘の関係
便秘がなぜ痔と関係するのか。
便秘を経験したことのある人は、わかるかもしれません。便秘のときトイレでは、ついつい力み過ぎてしまいがちです。
やはり、便が出ないと気持ち悪いものだし、苦しいものですからしかたないですよね。
でも、このときの力み過ぎが、痔にとっては最大の敵です。
肛門の一箇所に力が集中してしまい、いぼ痔を作ってしまったり、ひどくさせるもとにもなります。
また硬すぎる便は、肛門を傷つけ、切れ痔の原因にもなります。
痔と下痢の関係
下痢には、肛門内の感染を引き起こし、肛門周囲膿瘍の原因になります。
肛門周囲膿瘍は、痔ろうの前段であり、痔ろうになる危険性が高まります。
また、下痢では、便の勢いが強いため肛門の皮膚を傷つけ、切れ痔を招く危険があります。
まず、下痢が起きたときには、おなかを落ちつかせることが大事です。
症状が激しいときは絶食したほうが良いです。
食事をすると、その刺激で便意を生じたり、消化機能が衰えているので、下痢がつづいてしまいます。
ただし水分の補給は十分補給しましょう。
大量の水分が、失われている状態なので、脱水症状をおこしてしまいます。
症状がやわらいだら、消化のよいものを取るようにして下さい。
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