いぼ痔(痔核)
いぼ痔はもっとも、有名な痔と言っても過言ではないと思います。男女とも半々ぐらいの割合でなると言われています。
実は、このいぼ痔、痛くないのです。
意外じゃないですか?痔は痛いと思っている人が多いと思います。
括約筋が強い力で収縮しないでも便が肛門から漏れないような働きをしてくれている、盛り上がった部分をクッションといいますが、この部分が腫れて大きくなったものが痔核つまり「いぼ痔」なのです。
このいぼ痔は、出来る場所によって内痔核、外痔核に分けられます。
このうちの内痔核ができる粘膜部分には、痛みを感じる神経が来ていないために、痛みがありません。しかし出血はあります。
この内痔核が進行して大きくなると、排便時に肛門から出てくるようになります。
これを脱肛と言います。
初期段階では、飛び出たいぼ痔は自然に戻ります。
しかし、進行してくると、力んだ拍子に脱出してくるようになり、そして最終的には自分で押し戻しても戻らなくなってしまうことがあります。
こうなってしまうと常に不快感がつきまとい、粘液がしみ出て下着などを汚してしまうなど、生活するのに困ることが出てきてしまいます。
内痔核が、皮膚と直腸のつなぎ目(歯状線)より直腸部分にできるのに対し外痔核は、歯状線より肛門側にできる痔核のことで、特に問題になることはありません。
しかし、痔に血栓ができて激しい痛みを起す場合もあります。(血栓性外痔核)
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